■“オンボロ寺院”を再生させた44代目住職は元銀行マンシティホテルと「合体」して、寺をよみがえらせる――。こんな稀有な事例が、いま注目を集めている。京都市中心部にある浄教寺は近年、建物の老朽化によって存続が危ぶまれていた。しかし、ある元銀行員の住職が、寺とホテルとを一体化させる事業で再建に成功した。いま、商業施設を組み込んだ都会型寺院の再生モデルが、各地で広がりをみせている。ほのかにお香の薫りが広が