新聞記者、というとちょっと古臭い感じがするが、その昔、新聞記者は「常にカメラを持ち歩け」と言われていた。フィルムカメラ全盛時からの話だ。いつどんな時に事件や事故に出くわすかもしれない。偶然居合わせたらとにかく写真を撮って記事を書きプレスライダーに託して送れ、というわけだ。1枚の写真があれば、「決定的瞬間」をとらえた特ダネをモノにできるかもしれない。カメラはその時のための備えだった。1900年代中頃