医療現場では、回復が見込まれない患者の治療を中止する、あるいは治療を始めない「尊厳死」が行われている。自身、がんとの闘病を乗り越えた小児外科医の松永正訓さんは「特に高齢者に関して、こうした行為は今後も行われていくだろう。自分の人生をどう畳むか、今から家族や信頼できる人とくり返し話し合うことが大切だ」という――。※本稿は、松永正訓『ぼくとがんの7年』(医学書院)の一部を再編集したものです。■がん末期