■成長を支えた家族観が揺らいでいる5月31日、中国共産党は一組の夫婦に3人目の出産を認める方針を打ち出した。周知のとおり、中国は1979年以降、人口抑制策として「一人っ子政策」を展開し産児制限を強制してきた。しかし2016年に第2子を容認、そのわずか5年後には第3子を容認した。少子高齢化対策の裏には家族という社会の単位が危ぶまれている現状がある。中国で今、何が起こっているのだろうか。中国の経済発展を可能にしてき