なぜ『バカの壁』(新潮新書、2003年)は400万部を超える大ヒットになったのか。養老孟司氏の助手であった解剖学者の布施英利氏は「『バカの壁』では、執筆を編集者にまかせるという実験的な手法を取り入れていた。あえてひとに任せることで、“自分の壁”を超えたのだろう」という--。※本稿は、布施英利『養老孟司入門』(ちくま新書)の一部を再編集したものです。写真=時事通信フォトインタビューに答える解剖学者の養老孟司