20日、第164回芥川賞の受賞が決まった宇佐見りん氏の『推し、燃ゆ』(河出書房新社)。本著は、「推し」の男性アイドルの「推し活」を生きがいとする10代の少女が主人公のフィクション小説で、今大きな話題を呼んでいる。「推し」とは、応援するアイドルや著名人、またはそれらの人物を応援することをさし、「推し活」とは、応援する活動全般のことをいう。推し活には依存や現実逃避だといったネガティブなイメージもある中、生