バブル崩壊後の雇用環境の厳しい時代に社会に出た30代半ばから40代を中心とした「就職氷河期世代」。国の試算では非正規雇用など不安定な雇用状況にある人が全国で約54万人いる。しかしそれだけではない。日本総合研究所の下田裕介氏は「就職氷河期世代自身だけでなく、彼ら・彼女らのきょうだいも困難を抱える恐れがある」という--。※本稿は、下田裕介『就職氷河期世代の行く先』(日経プレミアシリーズ)の一部を再編集したもの