通常国会が閉幕した。検察官の定年延長を盛り込んだ検察庁法改正案は国民の猛烈な反発に遭い、一緒に出されていた国家公務員法改正案とともに「廃案」になった。閣議決定した法案で審議入りしていたものが、「継続審議」にもならず、廃案になるのは極めて異例のこと。与党が圧倒的多数を占める国会情勢下ではなおさらだ。しかし、もうこれで、法律改正は「消えた」のかと思いきや、そうではない。政府はこの法案を秋の臨時