「役人の文章」といえば、抽象的で分かりづらいというイメージがある。だが34年間財務官僚を務めた久保田勇夫氏は「日本だけでなく、サミットでやりとりをした国々の官僚も、『役人の文章』を書く。つまり文章の表現にきわめて厳格なのだ。抽象的にみえる文章も、しっかり読み込むと正確に書かれていることがわかるはずだ」と説く――。※本稿は久保田勇夫『新装版役人道入門組織人のためのメソッド』(中公新書ラクレ)の一部