9月の初旬に英国を訪れ、エディンバラとロンドンの高齢者施設を視察してきた。毎年のように続けている英国視察で、今年で5回目となる。認知症ケアやがん患者への対応、それにホスピスを含めた終末期のあり方をテーマとしてきた。今回の視察で、終末期に向けた新たな施策を知ることになった。それは、ロンドンの南西部、テニスで名高いウィンブルドンにある施設を訪ねた時であった。施設の全職員が「緩和ケア」を学ぶ時代に終末