愛媛県の「塀のない刑務所」から受刑者が逃走した事件を受け、法務省が受刑者にGPS端末の装着を検討している。GPS装置は逃走時の身柄確保には効果を発揮するだろう。だが受刑者の自尊心を傷付けることがあれば、更正は遠のいてしまうではないか。逃走を防ぎつつ更正を早めるには、なにが必要なのか――。■「人間関係が嫌になったから」と脱走愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から脱走した27歳の受刑者の平尾龍磨容疑者が、