高齢者による自動車事故が社会問題になっている。運転免許の「自主返納」も進められているが、それだけでいいのだろうか。デザイナーの根津孝太氏は「加害者にならずにすむ自動車が必要ではないか」と超小型モビリティの開発に取り組んでいる。「時速100kmで走る自動車」を前提にしない社会の姿とは――。※本稿は、根津孝太『カーデザインは未来を描く』(PLANETS)の第9章「21世紀に必要なのは『もっと遅い自動車』だ」を再編集