兵庫医科大学の研究グループが、脳梗塞で死んだ細胞を補うことのできる多能性幹細胞が「脳梗塞を起こした脳の病変部位」それ自体の中に存在することを突き止めた。「iSC細胞(虚血誘導性多能性幹細胞)」と命名されたこの細胞の存在は、「神経細胞は再生しない」という過去の常識を覆すものである。一昔前、人間の脳は子供のうちに完全な形で形成され、大人になったらただその細胞は死んでいくだけである、と信じられていた。近