ほかの乗客によると、この男性は「窓を開けて換気をしたかった」と語っていたという。同便はその後、乗組員が緊急処置を行ったうえで時間どおり出発した。同社は男性に対するペナルティは課さなかったことを明らかにしており、男性は経由地である長沙空港で飛行機を降りたとのことである。
このニュースに対して、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)ユーザーからは「こういう人はすぐに飛行機から降ろすべきではないのか」、「ルールに照らして処罰や拘留を実施すべき。甘くすれば、乗務員とケンカしたり、爆破するなどと脅す輩が増える」といった厳しい意見が寄せられた。また、「離陸前でよかったね」、「非常ドアが簡単に開くのが問題」といった声もあった。
このほか、勝手な行動をとった男性を非難するなかで「年々こういう頭の悪いのが増えている気がする」、「年の瀬はこういうバカが増えるな」とするユーザーもいた。
実際に顕著に増えているのかどうかはさておき、「師走には変な事件が起こりやすい」というイメージは、日本でも中国でも同じようだ。「年々増えている」と感じるのは、飛行機を利用する中国人の層がそれだけ増えたということの裏返しともいえるだろう。ただ、利用者数や利用層の拡大に、飛行機搭乗時のマナーや常識の普及が追いついていないのだ。これは、国外旅行のマナーなど、ほかの分野においても言えることではないだろうか。
韓国航空会社・大韓航空の副社長の行動が話題となった大韓航空の「ナッツ・リターン」問題に続き、先日はタイの航空会社で中国人の客が乗務員に熱湯をかけるトラブルが起き中国国内で大きな関心を集めた。確かに、年の瀬には不可解な事件が起きやすいのかもしれない。(編集担当:近間由保)(イメージ写真提供:123RF)