トランプ氏らは、バイデン氏が29日に3月31日を「可視化の日」と正式に宣言したのを受け、一斉に批判。インクルーシブ(包摂的)な米国を目指すとするバイデン氏と、11月の大統領選に向け
キリスト教保守層からの支持を取り付けたいトランプ氏との新たな争点に浮上した。
トランプ氏陣営の広報担当者は、バイデン氏の宣言について「冒涜的」であり、長年にわたる
キリスト教信仰への攻撃の一環だと指摘。「われわれはバイデン氏陣営とホワイトハウス(White House)に対し、カトリック教徒と
キリスト教徒数百万人への謝罪を求める」と述べた。
これに対しホワイトハウスは、バイデン氏は敬虔(けいけん)なカトリック教徒であり、「人々(の心)を一つにし、米国人の尊厳と自由を守ろうとしている」と反論。「嫌悪と不誠実なレトリックで国を分断し、弱体化させようとしている
政治家の姿を見るのは悲しいことだが、驚きはない」と語った。
さらに、「バイデン大統領が自らの信仰を政治目的に利用することは決してない」とも指摘。これは、イースター直前にオリジナル版聖書の販売に乗り出したトランプ氏への当てこすりとみられる。
【翻訳編集】AFPBB News
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