人工光による地球規模の空の明るさの変化を研究するため、ルール大学ボーフムの地理学研究所で働くジオインフォマティクスの研究者であるクリストファー・キーバ氏らの研究チームが、アメリカ国立光学赤外線天文学研究所が運営する「Globe at Night」というプロジェクトの参加者約5万1000人に星図を渡し、実際の夜空と星図を比較するよう求めました。この調査は2011年から2022年までの12年間にわたって行われています。
Globe at Nightプロジェクトに参加した被験者のほとんどがヨーロッパとアメリカ在住ですが、キーバ氏はウルグアイ、南アフリカ、日本からも多くの参加者があったとしています。研究チームは「我々が測定した光害の世界的な傾向は、経済発展が最も急速に進んでいる国々の傾向を過小評価している可能性が高いです。なぜなら、そういった国々では夜空の変化率が最も高いためです」と述べ、発展途上国では研究チームの弾き出した数値よりも激しい変化が起こっている可能性を示唆しています。