Microsoftではこれまでにも、ダイアログメッセージなどを通じてWindows 11へのアップグレードが可能であることをユーザーに通知してきたが、起動時に表示される今回の画面はこれまで以上にユーザーを混乱させやすいものになっている。本稿執筆時点において、日本語環境で確認した現象は、対象となったWindows 10マシンで、起動時に全画面で「ロックが解除されました: Windows 11への無償アップグレードの対象です」と表示されるというもの。メッセージの下には、[取得する]と[スケジュールする]という2つの選択肢が示されている。
Windows 10を使い続けたいユーザーにとっては極めて不親切なUIであり、MicrosoftがいかにWindows 11への移行促進に苦労しているかが分かるが、同時にユーザーを置き去りにしているような印象も受ける。
Windows 10のサポート終了予定日は2025年10月14日であり、まだ2年半以上の期間が残っているが、MicrosoftではWindows 11の準備ができたユーザに対してできるだけ早く移行することを強く推奨している。なお、Windows 10の新規ライセンスの直接販売については2023年1月31日をもって終了した。