元日本代表MF香川真司選手のセレッソ大阪復帰が決定した。2月1日、古巣のセレッソがベルギー1部のシントトロイデンからの完全移籍での獲得を発表。Jリーグには12年半ぶりの復帰となる。
去就が注目されていた香川選手の新天地が決まった。2006年に17歳で加入し、プロとしてのキャリアをスタートさせたセレッソだ。J2だった2009年には27得点を挙げて得点王になり、チームはJ1へ昇格。2010年夏にドイツのドルトムントへ移籍すると、リーグ連覇に貢献する活躍を見せて注目を集めた。
2012年7月にイングランドのマンチェスター・ユナイテッドへ移籍したが、監督交代などで出場機会が減り、2014年夏にドルトムントに復帰した。その後、トルコのベシクタシュ、スペインのレアル・サラゴサ、ギリシャのPAOKテッサロニキなどを経て、2022年1月からシントトロイデンにプレーの場を移していた。
日本代表では2008年5月のコートジボワール戦で代表デビュー。その後、97試合に出場し31得点をマーク。ワールドカップ(W杯)では2010年南アフリカ大会にサポートメンバーとして帯同後、2014年ブラジル大会でメンバー入りし、2018年ロシア大会では2大会連続で出場し、日本の16強進出に貢献した。
シントトロイデンでは今シーズン12試合に出場して2ゴールを挙げていたが、昨年11月に足の手術を受けた後は試合から遠ざかり、去就が注目されていた。
セレッソは小菊昭雄監督の下、昨季はJ1リーグで5位と一昨年の12位から大きく浮上したが、終盤に得点が取れずに伸び悩んだ。ルヴァンカップでも2年連続で決勝進出を遂げたが、あと一歩及ばず、2年連続で準優勝に終わっていた。
香川選手のセレッソ復帰でチームに攻撃力と経験が加わり、Jリーグ新シーズンでのチームの躍進が期待される。セレッソのシーズン開幕戦は2月18日、ホームで昇格組のアルビレックス新潟を迎える。
なお、香川選手は2月5日に記者会見に臨む予定だ。
取材・文:木ノ原句望