Amazonのラストワンマイルを担うドライバーは商品を求めるユーザーにとって重要な役割を果たしていますが、ペットボトル排尿問題が伝えられたり、比較的高い負傷率であることが報告されたりと、労働環境が過酷であるとの見方もあります。そんなドライバーに、ユーザーからの声かけで「チップ」を送る機能をAmazonが実装したことが分かりました。
'Alexa, thank my driver': Here’s the simple way Amazon customers can show delivery drivers appreciation this holiday season
https://www.aboutamazon.com/news/transportation/alexa-thank-my-driver-feature
Amazon will give your overworked delivery driver $5 if you ask Alexa to say thank you | TechCrunch
https://techcrunch.com/2022/12/07/amazon-will-give-your-overworked-delivery-driver-5-if-you-ask-alexa-to-say-thank-you/
新しい機能は、ユーザーがAlexaに向かって「Alexa、ドライバーにお礼を言って」と言うと、直近に商品を配達したドライバーにお礼が通知されるというものです。さらにAmazonはこの機能の導入を記念して、お礼の通知を受け取った先着100万人のドライバーに5ドル(約680円)のチップを支払うとのこと。加えて期間中に最も多くの「ありがとう」を受け取った5人のドライバーには1万ドル(約136万円)が贈られ、さらに各人が希望するチャリティーに1万ドルが寄付されます。
Amazonの広報担当者は「ドライバーは単に荷物を届けるだけではありません。お客様と関係を築き、困難な時にコミュニティをサポートし、時には思いがけないヒーローのような役割を果たすこともあるのです。Amazonは長年配送ドライバーの能力向上と投資に取り組んできました。私たちはこのような日常のヒーローに感謝し、お客様がヒーローを支援できる機能を提供できたことに興奮しています」と述べました。
Amazonのウェブサイトによると、ドライバーの時給は18ドル(約2500円)〜25ドル(約3400円)です。Amazonはこうしたドライバーや荷物を整理する倉庫作業員の平均時給を約1ドル(約137円)引き上げる予定を2022年9月に発表したばかりですが、こうした投資は労働組合が要求する5ドルの賃上げにはほど遠く、組合は不満の声を漏らしています。