浅野はクロアチア戦に臨む心境について聞かれると「ドイツ戦に臨むときから意気込みは一緒です。もうやるだけ」と落ち着いた表情で答えた。
浅野はこの大会メンバーではFWとして唯一のゴールを挙げている。だが「ゴール取ることも大事ですけど、それよりも大事なことをチームとしてやれているから、今この場にいると思います」とゴールよりもチームとして成果を強調した。
自分が「スーパーサブ」として使われていることについては「チャンスが来たときに結果を残してチームのために勝利に貢献する。その準備はスタートじゃないからとか、試合でないならで変わるかというのは全くない」と断言。
浅野のよさを引き出しているのは
森保一監督であることは間違いない。そして9月にケガを負ったにもかかわらず浅野を選んだ監督の信頼に浅野は応えている。その森保監督の特長を浅野はこう表現した。
「うまい、強い、速い、いろんなサッカーのために必要なものありますけど、僕らが今みなさんに見せられてるように、それ以上に必要なものがないとサッカーは多分勝てない。日本のみんなも感じてくれてるとは思うんですけど、そこをしっかり見てくれてて、なおかつ選手以上にそこを見抜いている。選手が気づいてなくても監督が気づいてくれてる部分っていうのはたくさんあると思います」
その信頼を元に浅野はクロアチア戦での活躍を誓う。
「ここに来たからには自分自身も吹っ切れてて、やってきたことをピッチで100パーセント出し切ることにしか目を向けていない。それはドイツ戦からそうで、どの試合も今自分が持ってる力、持ってるものをチャンスが来たら出し切る、もうそれだけにしか集中していません」
【文:森雅史@ドーハ/日本蹴球合同会社 撮影:岸本勉/PICSPORT】