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「根本はやっぱり、お客さまが何を求めているかということに尽きます。そこを一番大事に考えないとブレてしまいますから。丸亀製麺はうどん屋ですから、おいしいうどんが一番の根本。うどんのおいしさを充分に味わえる、ということがあっての新商品開発ですね。どういう味わいのものがうどんに合うのだろう、ということから考えます」(浦郷さん)
「この冬の新商品を例にしてお話します。『俺たちの豚汁うどん』(並:790円)という商品がこの冬に発売となるのですが、ただ豚汁にうどんを入れても丸亀製麺が求めるおいしい一杯になりません。おいしい豚汁とおいしいうどんをかけあわせても、それだけでは足りない。どういう豚汁なら、うどんと最高に合うのかを徹底的に研究しました」(浦郷さん)
「まず考えたのは、ベースとなる味噌の選定です。複数の味噌をブレンドしています。しかしそれだけでは味に奥深さが出ない。丸亀製麺のうどんは100%国産小麦粉を使用し、毎日打ち立てですから存在感が強いので、だしが負けてしまうんです。そこで用いたのがオイスターソースとコチュジャン。魚介の旨みと辛みを加えることで、濃厚で複雑な味わいを表現しました」(浦郷さん)
「1杯に対しての野菜量も考え抜きました。多いと満足感は出ますが、ちゃんぽんみたいになってしまう。根菜類が多いと、野菜の旨みがだしに染み出て味はいいのですが、うどんとの絡みが悪くなり、食感がそろわない。それぞれどのぐらいの大きさに切るかをかなり考えましたね。キャベツや油揚げを入れることでうどんと絡みやすくしています。油揚げは、口の中でジュワッとだしが広がる効果も得られます」(浦郷さん)
「しょうがとにんにくを香りづけに使っているんです。だしは北海道産の真昆布と厳選した数種の削り節を使用して、奥行きのある味わいに仕上げました。だしなんですが、じゃがいものペーストを加えることで粘度を上げて、麺との絡みをよくしているんですよ。じゃがいも自体の甘みも加わります。また仕上げには白胡椒を振ることで、全体の味わいを引き締めています」(浦郷さん)
「そう思っていただけたら、嬉しいですね。私は年間で100レシピ以上を企画会議に出していますが、通るのは1割以下です。その中でも『俺たちの豚汁うどん』はかなりの自信作ですから、ぜひ多くの方に召し上がってほしいです」(浦郷さん)