きっかけは、来年90歳を迎える母の介護。夫婦の今後を考える良い機会にもなったと思う。(写真はイメージ。写真提供:photoAC)

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時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは神奈川県の50代の女性からのお便り。母の介護をきっかけに、1年前から夫に提案していたことを、とうとう決断したそうで――。

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いまは介護のために

数年前から右往左往して、やっと決断した「月末婚」。実際には「介護別居」なのだが、別居という言葉が好きではないのでそう呼んでいる。

きっかけは、来年90歳を迎える母の介護。私が実家に戻り、一人暮らしをしている母の面倒をみることに決めた。もともと数年前に母が転倒して怪我をしてから、有給休暇を利用して毎月4〜5日は帰省していた。役所の手続きやお金の管理、通院の付き添いなど――ひとりっ子なので地元の従姉妹を頼りにしているが、どうしてもお願いできないこともある。

夫には1年前から「月末婚」の提案をしており、理解してくれた。夫の両親は他界しているが、義妹と同居していた頃の義母の様子を見ていたからかもしれない。夫婦の今後を考える良い機会にもなったと思う。

自分で決めたこととはいえパートも辞めることにしたので、社会とのつながりが途絶えてしまうのではないか、金銭面は大丈夫だろうかと不安もある。だから本やネットでの情報収集は欠かせない。でも最近は、未来に不安はつきもの、わからないことは誰かに聞けば何とかなると思うようにしている。

コロナ禍のため購入済みの航空券を変更したり、出発前にPCR検査を受けたり、思うようにならないことが重なることもある。そんなとき、若くして母親を亡くした従姉妹が、「介護は自分自身のためよ。後悔を少なくして、かつ、これからの人生を楽しむこと。お母さんが生きていてうらやましい」と言ってくれた。

たくさんの人の力を借りて、年内に新生活をスタートさせるつもりだ。

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