27日のエクアドル戦は、W杯本戦メンバー発表前最後のテストマッチ。山根は「やるべきことをやらないといけないし、昨日(アメリカ戦を)見ていてあらためて改めて日本代表は守備がすごく堅いチームだなと思ったので、そこは入ったときに示していかない一つのポイントかなと思う」と決意を示した。
山根はカタールW杯最終予選で8試合中4試合に先発フル出場。それまで絶対的レギュラーに君臨していた酒井の負傷離脱の穴を埋め、本大会出場権獲得に大きく貢献した。ところが、ここにきて酒井が復帰を果たし、23日のアメリカ戦では冨安の右サイドバック起用もテスト。山根の出番はなく、メンバー入りに向けて暗雲が漂い始めた。
もっともエクアドル戦に向けては冨安がクラブ事情でチームを離脱し、酒井もふくらはぎの肉離れから復帰したばかり。酒井はアメリカ戦で45分間の出場にとどまるなどコンディションは不透明で、山根にアピールのチャンスが巡ってくるとみられる。
「まず守備は絶対にやらないといけないし、より準備のところは大事だと思う」。本大会を見据えれば守備面のタスクは最低限の仕事。そしてさらにプラスアルファを示していくつもりだ。「自分はゴールに絡んでいくプレーが一番の特長だと思うので、そこは強烈に出していかないといけないと昨日改めて思った」と山根。持ち味を全て出し切り、本大会行きの切符を掴む。
(取材・文 竹内達也)