台風8号の接近でずぶぬれになって歩く男性(写真・共同通信)

 多くの人が行き交うお盆に、台風8号「メアリー」が直撃した。8月13日には、JR東海道新幹線が一時運転を見合わせるなど、影響が広がっている。

 気象庁によれば、今後、台風8号は関東を通過する見込みだという。東日本の太平洋側を中心に雨風は強まりつつあり、13日夜遅くにかけて大雨のおそれもあるという。

 お盆ともなればイベントも多い。「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」は最終日が中止。ネット上では、なんとも間の悪い台風8号を恨むと同時に、台風8号の名前「メアリー」に疑問を抱く人が続出している。

《台風につけられる名前って何かとかわいいよね…なぜ…》

《なぜ台風は日本近くでできたのにメアリーってお名前なの…?日本っぽいサクラとか名前つかないのね?》

《今回の台風はメアリーらしいんだけど、なんでいちいち擬人化すんのか昔から謎》

 台風の名前は、いったいどうやってつけられるのか。気象予報士の白戸京子さんはこう語る。

「もともとはアメリカによって名前がつけられていましたが、2000年からは、北西太平洋または南シナ海で発生した台風に限り、台風委員会によってアジア名がつけられるようになりました。この委員会は、日本含め中国やベトナムなど、14カ国が加盟しています。

 名前をつけたほうが、一般の人々の気を引くことができて、防災上利点があるという海外の考え方がもとになってます。昔は、予報官の奥さんや恋人の名前をつけていたことから、女性名ばかりが使われていました。最近では、男性の名前も普通に使われています。ドイツなんかでは、高気圧や前線にも名前をつけるんですよ」

 台風委員会では、各国が10個ずつ名前を出し合い、集まった140個のアジア名を台風発生順につけていく。ただし、あまりに大きな被害を出した名前は、以降使われなくなるという。

 ちなみに、今回の台風8号につけられた名前「メアリー」は北朝鮮が出したもので、つづりは「Meari」。女性の名前かと思いきや、「やまびこ」という意味の言葉だそうだ。

「台風委員会のリストを見ると、日本が出した名前は、『ヤギ』『コグマ』『コンパス』など、他国と比べると当たり障りのない言葉ですね。誰も傷つかないような言葉を選ぶあたりは、日本人気質といえるでしょうか。今回の台風はメアリーでしたから、次に発生した台風につけられる名前は、香港が出した『マーゴン』です。ちょうどその次が、日本が出した『トカゲ』になります」(白戸さん)

 台風は年間26個ほど発生する。もしかすると、今月中にも台風「トカゲ」が発生するかもしれない。警戒・対策をしっかりして備えたい。