[8.10 ルヴァン杯準々決勝第2戦 浦和 3-0 名古屋 埼玉]

 2-0とリードしたまま時計は後半41分、準決勝切符に近づきつつある浦和レッズに勝利を確信させるゴールを決めたのはMF江坂任だった。ピッチ中央でボールを受け、名古屋のDFを1人、2人と突破。ゴリゴリと突き進み、最後は1対1となったGKランゲラックを見て冷静に左足で流し込んだ。3-0。とどめのゴールに、久々の笑顔を浮かべた。

「もう少し綺麗に決められれば良かったけど、今後につなげられればと思う」

 今季はここまでリーグ戦で2得点。シュートがわずかに外れることが多く、シーズン途中に加入してゴールを量産した昨季の勢いは影を潜めていた。江坂自身も「納得のいかない結果? そうですね」と浮かぬ表情が続いていた。

 しかし、意欲が薄れることだけはなかった。ベンチスタートだった今回の名古屋戦も、後半28分にMF大久保智明と交代でピッチに入った直後にヘディングシュート。惜しくもクロスバーに当たったが、ピッチ内はさらに活気づいた。すると41分、相手と競り合いながら攻め込みゴール。公式戦では4月15日のACLライオン・シティ・セーラーズ戦以来、国内では4月6日のJ1第7節清水戦以来となる得点だった。

 この日は3シーズンぶりに声出し応援が実施された。ゴール裏からの大音響を味方として耳にするのは初めて。「相手にしたら嫌だけど、やっぱりすごいなと思ったし、すごく心強かった」と感謝した。

(取材・文 矢内由美子)