[8.10 ルヴァン杯準々決勝第2戦 浦和 3-0 名古屋 埼玉]

 ルヴァンカップは10日、準々決勝第2戦を行い、浦和レッズが名古屋グランパスを3-0で破った。2年半ぶりとなる埼スタでの声出し解禁試合でアカデミー出身のMF伊藤敦樹が2ゴールの大活躍。2戦合計スコア4-1で名古屋を上回り、2年連続の準決勝進出を決めた。

 Jリーグの声出し応援運営検証対象試合に指定された一戦。埼玉スタジアム2002では2020年2月16日のルヴァン杯仙台戦以来、2年半ぶりの“声出し解禁”となった。試合前は名古屋サポーターがチャントでウォーミングアップを盛り立てた一方、浦和サポーターは静寂で試合前の雰囲気を演出。それでも選手入場直前に「浦和レッズ」コールで一気に最高潮に持っていった。

 浦和と名古屋は3日のルヴァン杯第1戦(△1-1)、6日のJ1第24節(名古屋が○3-0)に続いて1週間で3連戦目。浦和は前節からDF岩波拓也以外の一挙10人を入れ替え、第1戦からDF宮本優太に代わってDF酒井宏樹が入る布陣となった。対する名古屋は前節から2人の変更にとどまり、新たにDF宮原和也とDF河面旺成が入った。[スタメン&布陣]

 試合はカップ戦らしく落ち着いた展開でスタート。ホームでの第1戦を1-1で終えたため、アウェーゴールが必要な名古屋は前半13分、FWマテウス・カストロが左足でミドルシュートを放ったが、GK鈴木彩艶に正面で阻まれる。その後も互いに中盤でのミスが続き、なかなか決定機が生まれないまま時間が過ぎていった。

 それでも前半31分、浦和が最初のビッグチャンスで試合を動かした。MF岩尾憲のロングフィードはDF藤井陽也にクリアされるも、こぼれ球をDF大畑歩夢が拾って高い位置から二次攻撃をスタート。左に開いていたFW松尾佑介がパスを受け、逆足の右でハイクロスを送り込むと、ゴール前に反応した伊藤が高い打点からのヘディングシュートでネットを揺らした。

 さらに攻める浦和は前半34分、岩尾の右CKにDF岩波拓也が反応し、高い打点からヘディングシュートを叩きつけると、相手に当たったボールがゴール左隅へ。だが、これはGKランゲラックが完璧な横っ跳びで弾き出す。ところが同40分、今度は左CKで追加点。岩尾のキックがややマイナス方向に送り込まれると、サインプレーでフリーになっていた伊藤が反応し、左足ボレーでゴール右隅に突き刺した。

 そのまま試合は後半へ。名古屋はハーフタイムに4枚替えを敢行し、宮原、DF河面旺成、MF重廣卓也、MFレオ・シルバに代わってDF丸山祐市、DF森下龍矢、MF仙頭啓矢、MF稲垣祥を入れた。その後は名古屋がやや盛り返し、同8分にはMF相馬勇紀がカウンターからドリブル突破を見せるも、シュートは相手DFの正面。同10分には相馬の左CKにFW永井謙佑がニアサイドで合わせるも、ヘディングは大きく枠を外れた。

 後半10分過ぎからは徐々にオープンな展開となり、浦和は松尾、名古屋は仙頭がそれぞれ決定機を迎えるが、スコアが動くには至らない。同25分、浦和は途中出場MF明本考浩がGKとの1対1となったが、シュートはランゲラックに阻まれた。さらに同28分、DF馬渡和彰のクロスに反応したMF江坂任のヘディングシュートもクロスバーに弾かれた。

 浦和は後半33分、馬渡からGK鈴木へのバックパスの反則を取られ、ペナルティエリア右で関節FKを与えてしまう。だが、名古屋は相馬のキックが味方に合わず、この決定機を活かすことができない。すると同41分、浦和は江坂が相手との競り合いを制してゴール前に攻め込み、左足シュートで追加点。大声援に包まれながらゴールラッシュを見せた浦和がベスト4行きを決めた。準決勝ではセレッソ大阪と対戦する。

(取材・文 竹内達也)