公共インフラをみると、ソウルの10カ所で線路が冠水し、ほかに鉄道の被害が6件(ソウル3件、京畿道3件)あった。堤防決壊が8件、斜面崩落が28件、それぞれ報告された。
民間施設では住宅・店舗の浸水が2676棟で、このうちソウルが2419棟となっている。塀の崩壊7件、土砂の流出29件、農耕地の冠水5ヘクタール、土砂崩れ11件などの被害も出ている。
停電は41件発生し、うち37件は復旧した。各種施設2800件は約94%が応急復旧を終えた。
河川敷駐車場25カ所、河川沿い38カ所、八つの国立公園の226コースなどが立ち入りを禁止している。鬱陵島―独島(慶尚北道)航路の旅客船も運休中だ。
8日から10日午前5時までの降水量は京畿道・楊平で526.2ミリ、京畿道・広州で524.5ミリ、ソウルが525.0ミリなどを記録した。
停滞前線は南下しており、ソウル市と仁川市、京畿道に出ていた大雨警報・注意報は解除された。一方、忠清道北部などは11日にかけて100〜200ミリの大雨が降ると予想されている。