81分に投入されると何度もサイドを突破。ゴールライン近くまで進むことで中国守備陣を混乱に落としいれた。
「あそこでチームを勝利に導けなかった悔しさが残っています」と相馬は振り返る。
「相手がブロックを敷いていた中では、選手がドリブルで1人剥がす(抜く)とチャンスになると試合を見て思っていたので、仕掛けようと思いながら入りました」
自身の成長している姿も披露できた。
「CKからのこぼれのシーンで深くまで切り込んだところは、以前だったら1人かわしたところでクロスを上げていた。ですが、あそこの奥深くまで入るというのは相手に嫌なことだと思うし、あそこに行くのが大切だと感じたので、自分のプレーとしてもっと増やしたいと思いました」
引き分けてしまったことで、
E-1選手権に優勝するには韓国戦に勝つしかなくなった。それでもそんな追い込まれた状況で結果を出すことはワールドカップメンバー入りに向けて大きなポイントを稼ぐことになる。
相馬には他の選手に比べて有利な点がある。それは第1戦のカシマスタジアム、第2、3戦の豊田スタジアムは、どちらもホームスタジアムとしてプレーしたことがあるということだ。「やり慣れたスタジアムというところで、相手との距離感や芝の感触が他の選手に比べて分かりやすい」と本人も語る。
森保監督からは「韓国に勝てば優勝で終われるので、そこに向かって行こう」という話があったそうだ。相馬も「球際が激しいけれど『勝ちたい』『勝つ』『勝てる気しかしない』『絶対に叩く』という心の準備が出来ているのでそれをピッチで示したい」と決意を新たにしていた。
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E-1選手権>
7月19日(火) 6 - 0 香港戦
7月24日(日) 0 - 0 中国戦
7月27日(水) 19:20 韓国戦
【文:森雅史/日本蹴球合同会社 撮影:スエイシナオヨシ/PICSPORT】