後半になって脇坂が消えてしまったのはなぜか、と質問された森保一監督は「見解はそれぞれ。彼が消えたとは思っていないし、基点になってチャンスメイクしてくれたと思っている。中国の守備の集中力が高くなっていたので攻撃自体が難しくなった」と脇坂を庇った。
相手の守備がタイトだった分、脇坂が下がってもっとボールを受け、配球したほうがよかったのではないか。そう聞かれた脇坂は「孤立を怖れた」と明かした。
「僕が下がることによってFWの細谷真大選手が孤立するので、それはベストな選択ではないと思いました。そこをポジション入れ替えとかスライドしながら、僕が下がったらボランチの1人が少し前にポジションを取るとか、そういうところは必要だったかもしれないと思います」
「下がらなくても押し込めていたので、その押し込めていた分そこの崩し方が必要で、前で仕事をするほうが必要だったと思って意図的にそのようなポジションを取っていました」
所属クラブの川崎では中盤の選手が大きくポジションを入れ替えながら攻撃を組みたてる。だが初めてコンビを組む選手とばかりでは、流動的な動きは出来ず、結果として脇坂のよさをすべては発揮できなかった。
だが、大会はまだ1試合残っている。そこで周囲を動かして自分のよさも出してこそ、脇坂はかつてのチームメイト、守田英正や田中碧が選ばれていて「悔しいと思いながらみていた」日本代表の常連になることが出来るだろう。その韓国戦に向けて、脇坂は決意を語った。
「森保監督から次が大事だという言葉もありましたし、チームも切り替えているので韓国戦に勝って優勝したいと思います」
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E-1選手権>
7月19日(火) 6 - 0 香港戦
7月24日(日) 0 - 0 中国戦
7月27日(水) 19:20 韓国戦
【文:森雅史/日本蹴球合同会社 撮影:スエイシナオヨシ/PICSPORT】