試合後、記者会見に現れたヤンコビッチ監督は日本戦に向けて何を準備したか語った。
「韓国戦の後、守る、そのあとに攻撃をするということを安定させました。90分間非常に強い日本と戦ったあとに満足していますが、幸せというわけではありません。ただ、韓国戦から修正はできたと思います」
「ゲームプランは、とにかくポゼッションを増やすということでした。強いチームと戦ったとしてもバランスはディフェンスにいつも頼るわけではありません。守るだけでは結果は何も生みません。アタッキングサードに入っていくのが私たちのゲームプランでした」
では日本の弱点は何だと思っていたのか。ヤンコビッチ監督は後半の「エネルギー」だという。
「(日本は)非常に素晴らしいディフェンスのシステムを持っているので対抗するのは大変です。ですが後半、エネルギーレベルがどんどん下がっていくので、私たちは距離を保って、エネルギーのフレッシュな点を生かしてミッドフィールドに攻めようと思っていました。私たちはポゼッションして、あまり攻撃に力を入れすぎないようにしていました」
日本のシュート数が前半12本だったのに対して後半は8本と減ったのは、中国の術中にはまったからかもしれない。
【文:森雅史/日本蹴球合同会社】