全員が集合したのは試合前日。それだけならワールドカップアジア最終予選でも同じような日程はあったが、今回は初招集の選手が11人とコンビネーションを作ろうにも難しい。
そんな中で開始2分で相馬勇気がFKを決めてリードすると、初選出初出場の西村拓真と町野修斗がともに2ゴール。横浜F・マリノスを核としたチーム編成で相手を圧倒する。森保ジャパンは幸先よく大差の勝利を収めることができた。
試合後、監督記者会見で香港のヨハン・アンデルセン監督は「香港のチームは比較になりません。学ぶために、経験を積むために来ました」「今日は多くを学びました。日本はテクニカルで早く動きます」とお手上げ状態に。
森保監督は最初静かなトーンで話し始めたが「レギュラーを脅かす選手はいたか」という質問に笑みを浮かべ「相手の強度と自分たちのパフォーマンスはすべて比較できるものではないですが、個々のパフォーマンスとしては国内組の代表も強度高く、インテンシティ、ハイスピードで戦える選手が多いと思いました」と答えた。
試合前日、キャプテンの
谷口彰悟が「ワールドカップを目指している選手しかここには来ていない」と語っていたが、その選手たちの活躍ぶりに森保監督も選考に頭を痛める日が来そうだ。
【文:森雅史/日本蹴球合同会社 撮影:スエイシナオヨシ/PICSPORT】