インド料理店で教えてもらった「カレーがおいしくなるご飯」の炊き方

 カレーがもっとおいしくなる、“魔法ごはん”の作り方。

 暑い夏においしく食べられるメニューと言えば、「カレー」。スパイスたっぷりで夏バテや熱中症対策にも良さそうですが、問題なのは、マンネリしやすいこと。家庭でカレーを食べるとなると、どうしても同じ具材や食べ方に陥りがちです。

 そんなことを悩んでいたときに、とっても簡単なのに頼もしい解決法を見つけたので、今回はそのご紹介をしたいと思います。その答えは「ごはんの炊き方」にありました。
◆「ターメリックライス」って聞くけれど…

 インド料理専門店でカレーを注文すると出てくるのが、「ターメリックライス」。おそらく多くの皆様が一度はお目にかかったことがあるであろう“黄色いライス”です。

 もしかすると、サフラン(アヤメ科の一種である花のめしべを乾燥させた高価な香辛料)ライスを想像されるかもしれませんが、多くのインド料理店で提供されているのはターメリックの方。ターメリックは、ウコンの根茎を乾燥させたパウダー状の香辛料で、リーズナブルに購入することができます。

 ターメリックライスのレシピを検索すると、いつもの米にターメリックとバターと塩を加えて炊くように紹介されていますが、実はもうひと工夫するだけで数段においしく感じることを確信。それは、「もち米」を加えることだったのです。

 きっかけは、私が通うインド料理店で聞いた店主からのアドバイスにありました。いつも食べるターメリックライスが本当においしくて、店主に「なんでこんなにモチモチしていてお米がおいしいの?」と聞いてみたところ、「炊き方もあるけれど、家庭で作る場合、もち米を半分入れてみて!」とアドバイスされたのです。

 そしてもう一つ。無印良品のカレーコーナーに置かれていることが多い「おこわ米(うるち米ともち米が5:5でブレンドされている)」が気になって聞いてみたところ、カレーにもオススメであることを知りました。そして試してみたところ、大正解。

 それではさっそく、私が作って気に入った「モッチモチなターメリックライス」の作り方をご紹介したいと思います。

◆炊飯器で炊く「モッチモチなターメリックライス」の作り方

 難しいことは一切ありません。最大のポイントは、いつもの米(おそらく多くの皆様がうるち米)の半量を「もち米」に代えること。

 炊きやすい分量としては、うるち米2合+もち米2合。研いだものを釜に入れて、水を計量します。分量は、いつもの4合ラインではなく、「すし」の“水少なめ”に設定してください。「おこわライン」がある炊飯器の場合は、通常ラインとおこわラインの中間を目安にするのも良いでしょう。

 ここまでできたら、あとは超カンタン。ターメリック小さじ1/2を加えて全体を軽く混ぜたあとに、バター大さじ1を加えて炊飯ボタンを押すだけです。ターメリックを加えて混ぜないで炊くと色ムラが少々出てしまうため、均一な黄色を求める人は混ぜることをお忘れなく!

◆魔法のカレーごはん、炊き上がりに感動

 炊飯時間が終わり、炊き上がったライス全体を軽く混ぜれば完成です。バターの香りとお米のモチモチ感が合わさり、いつもとは違った雰囲気に感動するはずです。

 そしてもちろん冷凍することも可能ですから、多めに作っても問題ありません。このごはんをストックしておけば、手軽なレトルトカレーをかける場合でもリッチな一皿に大変身してくれるので、本当にオススメです。

◆我が家では定番カレーごはんに昇格!

 このターメリックライスを作るようになってから、我が家は“魔法ごはん”と命名して、定番カレーごはんとして昇格。白米を炊くことがなくなりました。

 ライス自体が脇役ではなく、味や食感、色ともに主役感があるため、おわんやライス型に詰めてよそっても豪華で喜ばれます。

 さあ、ぜひ一度お試しください!

<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>

【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12