子どもたちが石けん箱に入って坂道を滑っていった遊びが起源といわれている「ボックスカート」のレースは、エンジンなどの動力を持たない自作の車を大人が本気で作り、急な坂道を本気で下っていくレースです。エナジードリンクメーカーでさまざまなスポーツ大会を主催していることでも知られるレッドブルは、毎年大規模なボックスカートレースを世界中で開催しており、ついに日本でも2022年10月22日(土)に「レッドブル・ボックスカート・レース大阪 2022」が開催されることが決定しました。

そこで、実際にボックスカートレースとはどんなものなのかを知るために、2022年7月2日(世界標準時)にで開催された「レッドブル・ボックスカート・レース」をこの目で観戦するべく、会場のあるイギリス・ロンドン郊外にあるアレクサンドラ・パレスまで足を運んできました。

Red Bull Soapbox Race London

https://www.redbull.com/gb-en/events/red-bull-soapbox-race-london

ボックスカート・レースがどんなものなのかは、過去大会のハイライトを集めた以下のムービーを見ると一発でわかります。

Your Favorite Soapbox Cars Of All Time | Red Bull Soapbox Race - YouTube

会場のアレクサンドラ・パレスはロンドン北部にある展示場で、所在地は「Alexandra Palace, Alexandra Palace Way, London N22 7AY」です。1862年に開催されたロンドン万国博覧会の建築資材で作られた展示場で、1863年当時の王太子妃であったアレクサンドラ妃にちなんでつけられた建物です。1930年代にはイギリスの公共放送であるBBCの試験テレビ局となり、世界初のテレビジョン放送を行ったという歴史もあります。

アレクサンドラ・パレスに到着。

アレクサンドラ・パレスは丘の上に建てられており、振り返るとロンドンの街並みが一望できます。このアレクサンドラ・パレスのある丘から麓の街への急な坂が、レッドブル・ボックスカート・レースのコースになります。

会場にはレッドブル・ボックスカート・レースのロゴが描かれた案内板が設置されていました。

2番ゲート入ってすぐの広場。

広場の奥にある巨大モニターには、レースの中継映像が映し出されていました。

レッドブルが主催ということで、レッドブルの缶がモチーフになったテーブルも置かれていました。

また、レッドブルの巨大な缶を背負った車も。

飲み終わった缶を捨てるリサイクルゴミ用のカゴはこんな感じ。

スポンサーであるエッソのブースもありました。

F1のシミュレーターが遊べるコーナーや……

自転車をこいで身体能力を測定できるコーナーもありました。

会場の隅には、熱中症を防ぐための飲み水を補給するポイントもありました。

会場前の広場から歩いてすぐのところにあるスタート地点。手前で車に牽引されているのは、試験走行のボックスカートです。

コースは藁(わら)でできたブロックで構成されています。さらに金属の柵が置かれているので、もしボックスカートのブレーキが間に合わずに突っ込んできても、観客は安全というわけです

全長約420メートルコースはぐねぐねとカーブを描きながら丘を下っていく内容。

スタート直後にあるのが、審査員の席。レッドブル・ボックスカート・レースは「レースタイム(スタートからゴールまでの走行時間)」「パフォーマンス(レース前パフォーマンスのオリジナリティ)」「クリエイティビティ(カートの創造性)」の3点で評価されるので、単にコースを走破するだけではなく、スタート時にいかに面白いパフォーマンスができるか、どれだけ面白いデザインのボックスカートを作れるかも勝利のカギ。ロンドン開催ということで、ロンドン名物の2階建てバスが審査員席になっています。

スタートから110メートル地点にあるのが第1の坂。

ペンギンやシャチがモチーフになっていて、水が張られています。ボックスカートでここに突っ込むと、盛大に水を浴びながら坂を突き抜けることになります。もちろん坂を避けて進むこともできますが、ボックスカート・レースではどれだけ目立って面白い走りができるかというのも重要なポイントなので、ほとんどの選手は坂に挑戦するとのこと。

スタートから178メートル地点に第2の坂。

第2の坂を越えた当たりで火花が見えたので、何事かと思って近づくと……

スポンサーとして、そして選手としてもレッドブル・ボックスカート・レースに参加する工具メーカー・BOSCHのコーナーでした。コースの中に棚があり、工具が飾ってあります。

火花を挙げていたのは巨大な回転ノコギリでした。

スタートから350メートル地点にある第3の坂。階段のように段差になっているので、ボックスカートの足回りとサスペンションによる安定性が問われます。

350メートル地点では……

「TOO SLOW!(遅すぎる!)」という標識がありました。

ここにはスピードカメラと速度メーターがありました。

そして415メートル地点にある第4の坂。ロンドン橋と「チューブ」の愛称で知られるロンドン地下鉄がモチーフになっています。

ゴール直前で思いっきりジャンプするための坂で、「レッドブルは翼を授ける」というレッドブルのコピーがシルされています。

そしてゴールがこんな感じ。

干し草ブロックが積まれ、衝突でブレーキをかけられるようになっていました。

・つづき

個性的な自作カートで壊れても爆速で坂道を走り抜ける「レッドブル・ボックスカート・レース」をイギリス・ロンドンで見てきたよレポート - GIGAZINE