そんなリーズだが、チームの軸とされていた2人の主力が今夏でチームを離れる可能性が高い。MFカルヴィン・フィリップスとFWハフィーニャのことだ。フィリップスはマンチェスター・シティ行きが、ハフィーニャはチェルシー行きが近いと英『The Athletic』が伝えている。同紙によるとフィリップスは4500万ポンド、ハフィーニャは5500万ポンドの移籍金が発生するようで、総額1億ポンドの大きな取引となる。
ここからどう動くかで今後のリーズのクラブとしての格が決まることになる。15-16シーズンにプレミアを優勝したレスター・シティは当時の主力であったエンゴロ・カンテやリヤド・マフレズ、ダニー・ドリンクウォーターらを売却し、1億2700万ポンドの大金を得ている。その後はケレチ・イヘアナチョやハリー・マグワイア、ジェイムズ・マディソン、ユーリ・ティーレマンスらチームの核となる選手を獲得して現在の地位を確立した。昨季は難しいシーズンとなったが、20-21シーズンはリーグ5位、FAカップのタイトルを手にしている。
リーズはすでに積極補強に動いており、レッドブル・ザルツブルクからブレンデン・アーロンソンとラスムス・クリステンセンを、バイエルン・ミュンヘンからマルク・ロカを獲得している。そこにフィリップスとハフィーニャの移籍金が入ればまだまだ補強にお金はかけられるだろう。英『TEAMtalk』によればPSVのコディー・ガクポに興味を寄せているようで、ハフィーニャの後釜だと考えられる。
主力の放出で大金がチーム内に入ることが予想されるリーズ。レスターはその資金で戦力を強化し、リーグ5位、FAカップを優勝することができるスカッドを作り上げている。リーズが第2のレスターになる可能性は高く、今後に注目したい。