2020年の冬にはマンチェスター・ユナイテッドにレンタルで加入するなど、イガロは30代に入ってからも高い評価を得てきたストライカーだ。2021年の冬にアル・シャバブに加入し、その後アル・ヒラルへ移籍したのだが、イガロのペースはアル・シャバブでもアル・ヒラルでも落ちなかった。
今季は国内リーグ31試合に出場して24ゴールと圧倒的で、アル・ヒラルもリーグ制覇を達成。イガロはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の方でも4試合で2ゴールを挙げており、アル・ヒラルはベスト16へ駒を進めている。アジアのレベルでイガロを抑えるのは至難の業か。
ちなみに、今季のサウジ・プロフェッショナルリーグ得点ランクは上位9人が外国人助っ人で占められている。イガロに次ぐ2位はブラジル人FWロマリーニョ(アル・イテハド)とブラジル人MFタリスカ(アル・ナスル)で20ゴール、4位はカメルーン代表FWレアンドレ・タワンバ(アル・タアーウン)で18ゴール、5位はモロッコ代表FWアブデルラザク・ハムダラー(アル・イテハド)で15ゴールと続いており、この外国人助っ人の威力は驚異的だ。
ACLベスト16にはサウジアラビアからアル・ヒラル、アル・シャバブ、アル・ファイサリーが進んでおり、日本勢が優勝するには超えなければならない壁だ。イガロ擁するアル・ヒラルは特に危険な相手で、アジアに彼ら外国人助っ人を止められるチームは存在するか。