シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Aさん(宮城県・40代男性)

Aさんは中学校を卒業後、地元の宮城県を離れて千葉県市原市で働いていた。仕事を覚えるので精いっぱいの毎日で、友達を作ることもできない。そんな中で社宅の近くにできた小さなラーメン店に通うようになる。

ある日、風邪をこじらせて夕食の用意もままならなかったAさんは、ラーメン店を訪れて「風邪気味だけど食べさせてほしい」とお願いをして......。

<Aさんの体験談>

私は中学校を卒業してすぐに地元の宮城県から千葉県市原市の会社に入って、社宅で一人暮らしをしながら働いていました。

仕事を覚えるので精一杯の毎日で、周りには友達も居ません。疲れて帰ってきて夕食を作るのもしんどいことも。

そんな日々の中、社宅の近くに小さなラーメン屋ができて、私は週2〜3回ほど通うようになりました。ラーメン屋の大将は、まだ若かった私にも気さくに話かけてくれて、美味しいラーメンを食べると「今日も頑張ったな」という気持ちになれたのです。

「風邪気味なんだけど......」

その日、私は風邪をひいていて、自分で夕食を用意することもできませんでした。

だからいつものラーメン屋に行って、大将にお願いしたんです。

「風邪気味なんだけど食べさせてもらえますか」

大将は「おう、入れ入れ」と快く入れてくれました。そして注文する間もなく、「ちょっと待ってろ」と言って調理を始めます。

そして大将が出してくれたのは、メニューにないニンニクスープとラーメンのスープで煮たお粥でした。体調の悪い私のために、わざわざ作ってくれたのです。

「お代はいらない。元気になったらまた来てくれればいい」

大将はそう言って、お粥をご馳走してくれました。

40代半ばを過ぎた今でも、あの感激と感謝の気持ちをはっきりと覚えています。

大将のおかげで回復して、それからももちろん、地元に帰るまで美味しいラーメンを食べに通いました。あの時は本当にありがとうございました。大将のラーメンは、人生で忘れられない味になりました。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)