久保(左)を完全移籍で狙うソシエダには、ウーデゴー(右)を強制送還された苦い思い出が…。(C) Getty Images

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 久保建英のレアル・ソシエダからの関心は、現地スペインでも注目を集めている。

 スペインでの3シーズン目を終えた久保は、いったん保有元のレアル・マドリーに戻る形となるが、戦力という意味でもEU圏外選手枠という意味でも居場所がないため、今夏のマドリー復帰は絶望的な状況だ。

 そんななか、昨夏と2年前の夏にも久保の獲得に動いていたソシエダが3度目の正直で再びオファー。ただ、完全移籍を望んでいるバスクの名門に対し、マドリーはレンタルでの譲渡を望み、まだ交渉がまとまっていない、というのが大方の見方だ。

 その逆ならまだしも、なぜソシエダは移籍金がかかる完全移籍を望んでいるのか。スペイン紙『LAVANGUARDIA』によれば、2019年夏に同じくマドリーからソシエダへ貸し出されたノルウェー代表MFマーティン・ウーデゴー(現アーセナル)の一件が関係しているという。

「(久保の)契約は数日で決する問題かと思われたが、早く決めらなかったのは、サン・セバスチャンのクラブ(ソシエダ)が、レンタル移籍よりも買取を好んだためだ。それは、ウーデゴーのことで懲らしめられたからだ。ノルウェー人は2年間のローンで契約したが、マドリーは最初のシーズンの後、わずかなカネで彼を連れ去って行った」

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“神童”と持てはやされ、16歳でメガクラブの大争奪戦の末にマドリーと契約したウーデゴーは、オランダで武者修行をした後、2年レンタルで加入したソシエダで躍動。1年目で6位躍進の原動力となった。

 するとマドリーは2年のローンを短縮して、1年でウーデゴーを連れ戻してしまった。ソシエダとしては、ややキャリアが停滞していた逸材をブレイクさせたにもかかわらず、すぐに手放すことになってしまったため、その二の舞を避けたいのだ。

 逆に言えば、移籍金を払ってでも手に入れたいほど、久保のポテンシャルに確信を持っているとも言えるかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部