かつてミランの会長を務めたベルルスコーニ氏は、2018年9月に当時セリエCに所属していたモンツァをわずか250万ユーロ(約3億5000万円)で買収。最高経営責任者(CEO)には腹心であるアドリアーノ・ガッリアーニ氏が就任し、話題を呼んだ。
2019-20シーズンは新型コロナウイルスの影響でセリエCが途中で打ち切られたが、2位に16ポイント差を付けて首位に立っていた中断時点での順位が反映され、2000-01シーズン以来の2部昇格となった。
さらに、2021-22シーズンにセリエBで4位で終えると、昇格プレーオフを勝ち上がり、1912年のクラブ創設から始めてのセリエA昇格を果たした。
ミランではセリエA3連覇や5つのビッグイヤー獲得など大成功を収めたベルルスコーニ氏だが、モンツァのセリエA昇格は、それよりも格別なものだったという。
「私はいまだ世界で最もフットボールで勝利を手にした大統領として健在だ。ミランのおかげでね。だが今の成功は、アドリアーノ・ガッリアーニが3年前にセリエCでこの冒険を私と一緒に歩んでくれたおかげだ」
「我々はモンツァのようなクラブに、セリエAの舞台を提供するという並外れたことを成し遂げた」
「個人的には私は主役になりたい。おそらく最初のシーズンでは無理だろうが、トップクラブと競争できるチームにしたい」
「ミランですべてを勝ち取ったことは知っているだろうが、モンツァの昇格の時に感じた感情は、今でも親しい絆で結ばれているロッソネリで得たどんな成功にも勝る、特別なものだった」