「雨の日の試合」について山本キャスターが語る!

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みなさんこんにちは、野球大好き山本萩子です。

実はつい先日、体調を崩してしまいました。暑い日と涼しい日の寒暖差が原因なのかもしれませんが、今日の私はすっかり元気になりました。

「健やかなるときも病めるときも」というのは結婚式でおなじみの文句ですが、晴れの日も雨の日もあるのがプロ野球です。今日は、雨の試合についてお話させてください。

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関東では6月の梅雨シーズンは、やはり雨の試合が多くなります。本拠地がドーム式球場でない限り、雨とプロ野球は切っても切り離せないもの。雨は選手にどういう影響を与えるのでしょう。

普通に考えればボールがすべるし、いつもとは感覚も変わります。グラウンドはぬかるみ、投手も野手も打者にとっても厳しい状況であることは間違いありません。野球という繊細なスポーツにとって、雨は天敵ともいえます。

そして、運営側にとっても頭が痛いことでしょう。たとえば、神宮球場は学生野球との兼ね合いがあるので、試合の日程を組み直すのは至難の業。なんとしてでも5回まで進行させて試合を成立させたいという思惑は、痛いほどわかります。

もちろん、われわれ観客も困ることがありますよね。上記の運営的な理由もあって、中止発表もギリギリまでアナウンスされません。ナイトゲームがあるとしたら16時には家を出たいのになかなか発表されないから、スマホを片手に雨雲レーダーとにらめっこで空模様を予想するしかないわけです。

我がヤクルトの石川雅規選手は、2017年に37歳で開幕投手の大役を務めました。この日は大雨でしたが、すごくいいピッチングをしていました。速球派よりも軟投派、さらに経験を重ねた投手の方が雨に強いのかもしれません。

ドームが本拠地のお隣の球団より、我がヤクルトの方が雨に慣れていると胸を張りたいと思います。


最近の現場では青汁を欠かさず。皆様も季節の変わり目と、飲み過ぎ食べ過ぎには気をつけて!

また、雨で中止になったときにもお楽しみがあります。

意外と知られていませんが、雨天中断時に応援団が吹く名選手の応援歌メドレー。かつて所属した選手の応援歌を背番号順に吹いてくれたりして、これが意外と盛り上がるんです。

あとは、グラウンドを保護するブルーシートの上の水たまりにヘッドスライディングする光景などもおなじみですよね。現在はヤクルトの広報として活躍する三輪正義さんも、よくやらされていました。

雨の試合の中でも、特に忘れられない印象的なシーンがあります。

2017年10月、阪神対横浜DeNAのクライマックスシリーズ。5回に横浜DeNA勝ち越しのチャンスで、迎えるは4番、筒香選手。インハイのボールにのけぞった筒香選手は足をもつれさせて転倒し、泥だらけになってしまいます。伝説の阪神園芸(甲子園球場のグラウンド整備を請け負う会社)でさえフォローしきれないほどの大雨の中で行われた試合でしたが、筒香選手は泥だらけの体でヒットを打ち、それが勝ち越しにつながりました。あのときの気迫に満ちた筒香選手の顔は、今でも忘れられません。

雨の日も晴れの日もあるのが野球。雨もまた、野球の要素のひとつということ。人生と一緒で、止まない雨はないんです。

しっかりと雨具の用意をして、寒さにお気をつけて試合を楽しんでください。ビールの飲み過ぎにも注意です。それではまた!

★山本萩子(やまもと・しゅうこ)
1996年10月2日生まれ、神奈川県出身。フリーキャスター。野球好き一家に育ち、気がつけば野球フリークに。2019年より『ワースポ×MLB』(NHK BS1)のキャスターを務める。愛猫の名前はバレンティン

構成/キンマサタカ 撮影/栗山秀作