今ならやっぱり、キンキンに冷えていてシュワッと爽快なタイプを身体が欲しているようで、ビールやハイボール、レモンサワーなんかが特に美味しく感じられるのは言うまでもないが……現在SNS上では、こんな
お酒がバズっているのをご存知だろうか。
これは“デザート感覚で楽しめる
お酒のゼリー”として白鶴酒造が販売している「ぷるぷる」シリーズ。今年の2月から人気フレーバーの「檸檬酒」が新たに加わり、当時も話題にはなったのだが、最近の気温の高まりを受けて本格的なブレイクに至ったという経緯がある。
そこで今回は、人気急上昇中のこのシリーズを一挙飲み比べ。実際に飲む際の注意点なども合わせてレビューしてみたい。
○デザート感覚で飲める「
お酒のゼリー」
白鶴酒造といえば、日本酒や甘酒のイメージが強いが、実はワインや果実酒などもラインナップされている。中でもこの「ぷるぷる」シリーズはちょっとポップ色が強く、どの世代にも親しみやすい雰囲気がある。
昨春のリニューアルを経て以降、さらに人気を高めていたようだが、最近になってツイッター上で「美味しい」と評判を呼び、そのうちいくつかのツイートは数万いいねを超えるなど、今まさにバズ状態にある
お酒だといえる。
ローソンやイオンのリカーショップなどで販売されているということで、さっそく近くのイオンを覗いてみたところ、無事に全種類確保することに成功。冷蔵庫で丸1日保管し、キンキンに冷めたくなったところで、さっそく味わってみましょう!
まずはもっとも新参者である「ぷるぷる檸檬酒」から。
「冷やして10回くらい強く振ってからお飲みください」と注意書きがあるので、それに従うことにする。「強く振って」か。でも振りすぎるとせっかくのゼリーがぐちゃぐちゃになっちゃいそうだし、どの程度の力加減でいくべきか悩ましいな……。
まあとりあえず振ってみよう。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10……
よし、こんなもんか?さっそく注いで……えっ?
出てこない!!
マジか。ビビり過ぎたのか!?だって、あんまり振ったらゼリーも台無しだし炭酸も飛んじゃいそうだったし。
仕方なく飲み口を手で押さえ、もうちょっとだけシェイク。それでもなかなかゼリーが出てこないので、もはや缶を軽く潰して押し出してみることにした。すると……
おお〜、きたきた。美味しそうなゼリーとついにご対面。でも結構大きい塊が残ってるなぁ。次は恐れずにもっとちゃんと振ってみよう。
完成!缶はベコベコになってしまったが、白鶴酒造さんに恨みなどあろうはずもないので、その点は誤解なきよう……。
それでは、いただきます。ちゅるんっ。
あー、これは美味しい!冷えたゼリーとシュワシュワの炭酸はまさにデザート感覚。すごい爽快感。意外にも甘過ぎるわけではなく、ちょっとしたビター感も感じられることにも驚いた。使用されている果汁はシチリア産のレモンだという。デカめのゼリーもぷるぷる食感をしっかり楽しめて、結果オーライ。個人的にはこれくらいが好きかもしれない。
酸味や苦味が細やかに再現されているので、普段あまり甘い
お酒を好まない大人でも美味しく飲むことができると思う。アルコール度数も3%と低めなので、食後のデザートとして味わうのもいいだろう。
続いては「ぷるぷる桃酒」を試飲。こちらもアルコール度数は3%となっている。
今度こそいい感じに振りたいところだが……。
おらぁぁぁぁ!!
さぁ、どうだ。割とちゃんと強めに10回振ってみたけど……。
おおっ、いい感じ!今度は缶をベコベコにせず済んだ。
こちらも甘すぎるということはなく、フレッシュな桃の風味とナチュラルな甘みが感じられる。酸味もあってすっきり爽やかだが、
お酒というよりはまさにデザートに近く、アルコールが入っているという事実すらうっかり忘れてしまいそうだ。果汁は山梨県産の桃を使用しているらしい。かき氷にかけて、シャーベットのようにして食べても美味しそう……!
今回は強めに10回振ったので、食感は先ほどよりもなめらか。逆に言えば歯ごたえのようなものは少し減ってしまったので、食感も楽しみたいという人は少し弱めに振るか、シェイクの回数を減らしてもいいかもしれない。
ぷるぷるりんご酒もかなり美味しかった。フレッシュな酸味とほどよいナチュラルな甘み、そして心地いいシュワシュワ感はまるでシードルのよう。とても爽快感に溢れていて、個人的にはこれが一番好きかもしれない。アルコール度数は5%とこれまでのものより高めなので、
お酒らしい味わいも比較的感じやすい。
最後はぷるぷる梅酒をちゅるんっと。あー、美味しい。ただ甘いだけではなく、梅の自然な酸っぱさがいい具合に表現されていて、まさに“梅酒”らしい独特の風味もしっかりと味わえる。これならデザートはもちろん、ちょっとした和食なんかにも合いそうな気がする。こちらもアルコール度数は5%とシリーズ中ではやや高め。最後にまたゼリーの食感を楽しみたかったので、少しシェイクの強度を低めにしたが、これもまた個人的にはよかった。
「
お酒のゼリー」ということで、てっきりスイーツよりの味になっているかと思いきや……蓋を開けてみれば本格的なこだわりが詰まっていて、ちゃんと
お酒として飲む(食べる?)ことができた。
最近は“微アル”も流行っているが、この「ぷるぷる」シリーズもほろりと酔う程度に留めることができるので、ぜひ1日の疲れを癒やす、自分へのご褒美として楽しんでみてはいかがだろう?