さらに「半年前から関節は腫れていたし、その間でチーム練習に参加できたのは、わずか10回程度のものだった」という同選手は、20本以上の注射を打ちながら、日々痛み止めの薬を飲んでいたという。「半年間は痛みで、満足に眠ることさえできなかった。ピッチの上でも外でもこれほどまで苦しい思いをしたことはないね」と吐露。
だが「不可能を可能にした」イブラには、「たった1つの目標しか頭にはなかった。チームメイトや監督にセリエA王者という約束をしたのだから」と強調しており、そしてその言葉通りにACミランは実に11年ぶりとなる、セリエA優勝を果たしたのである。それから膝の手術を受けたイブラヒモビッチは、「今は優勝杯と、そして新しい十字靭帯が手に入ったよ」との言葉で締めくくった。