航空機の航路を追跡するウェブサイト「フライトレーダー24」によると、B52Hはこの日午後、日本列島の東側の海岸線を沿うように飛行。その後、同サイトの地図上から消えた。
B52Hが朝鮮半島周辺まで飛行しなかったのは、北朝鮮がこの日行ったICBMの発射で、射程距離などを抑えた点を考慮し、状況を一定の水準で管理しようとする米側の意思が反映されたものと受け止められる。
北朝鮮のミサイル発射を受け、韓国軍は地対地ミサイル「玄武2」、米軍は「ATACMS」を1発ずつ朝鮮半島東の東海上に発射する連合地対地ミサイル射撃を実施した。
またRC135Sも米本土から出発し、この日、沖縄に着陸した航跡が捉えられた。
同機は弾道ミサイルの探知・追跡に特化した偵察機で、最先端の電子光学装置により遠距離から弾道ミサイルの軌跡を追跡できる。
韓国国防安保フォーラム(KODEF)のシン・ジョンウ専門研究委員は、米国が北朝鮮のミサイル発射を予想して動かしたものとみられるとし、RC135Sについては、「北の監視を続けるために、在日米軍基地に前進配備されたと推測される」と話した。