食中毒予防策を6つのポイントに分けて解説

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 5月も下旬に入り、夏日を記録する日も出てきました。また、これからの梅雨の時期には湿度も上がるとなると注意が必要なのが「食中毒」です。今回は、食中毒予防のために大切なことを、生活協同組合コープこうべ商品検査センターの橋本昌子さんに、お店での購入から残った場合の保存まで、6つのポイントに分けて解説してもらいます。

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【橋本昌子さん】 食中毒予防で大事な「付けない」「増やさない」「やっつける」の3つの約束事をイメージいただき、(1)お店での購入、(2)ご家庭での保存、(3)下準備、(4)調理、(5)食事、そして(6)残った場合の保存まで、6つのポイントについてお話します。

(1)お店での購入
 「消費期限」を確認のうえ、「いつ使うのか」をイメージして購入してください。「消費期限」は、決められた方法で保存した場合に安心して食べることができるよう設定した期限です。冷蔵・冷凍商品などは、購入後は自宅に早く持ち帰り、商品に書かれた保存方法で、すばやく保存してください。なお、「賞味期限」は、おいしく食べられる期限で、日付が過ぎてもすぐに食べられなくなることはありません。

(2)家庭での保存
 冷蔵庫の使い方も重要です。入れるものは、容量の7割程度に。詰めすぎると冷気がまわらず十分に冷えません。また、菌が増えるのを遅らせるため、冷蔵は10度以下、冷凍はマイナス15度以下で保存しましょう。

(3)下準備
 生で食べるもの、加熱して食べるものを分けて下準備することが大切です。最近は、生のお肉を洗って使うという方もおられますが、お肉の表面にいる菌が、水しぶきによって流し台や蛇口に飛び散る恐れがありますので、洗わずそのまま加熱することをおすすめします。

 また、まな板や包丁などの調理器具は、生食用・加熱用それぞれの食材で分けるか、生食用の食材に使う前は消毒するのがよいと思います。
鶏もも肉をまな板上で切り、鶏肉に触れた指やまな板を検査しました(「フードスタンプ」につけ、35度で48時間培養) 写真左:鶏肉をおさえた指の培養結果 写真右:鶏肉を切ったまな板の培養結果
鶏もも肉を切ったまな板を台所用洗剤を付けたスポンジで洗浄し、そのあとさらに熱湯をかけ消毒しました。写真左:洗剤を使い洗浄後まな板の培養結果 写真右:さらに熱湯をかけたまな板の培養結果

(4)調理
 やはり、火をしっかりと通すことがたいせつです。大半の食中毒菌は、75度で死滅しますから、75度で1分以上加熱し、中まで火を通すことを意識していただきたいです。また、調理をする前に、正しい手順で手を洗っていただきたいと思います。手洗いにも正しい手順があります。(※1)

(5)食事
 食べる前にはしっかりと手を洗い、生のものは早めに食べるなど、長時間室温に放置しないようにしてください。

(6)余った際の保存方法
 まず、食べきれる量を作ることがたいせつです。それでも余ってしまった場合は、手をしっかり洗い、清潔な容器に保存しましょう。早く冷えるように小分けするなどの工夫も大切です。

 カレーなど、多めに作ったものを翌日以降に食べる際も、小分けして冷蔵や冷凍で保存。75度以上でしっかりと加熱してから食べるのがポイントです。冷却や加熱が不十分だと、生き残っていた食中毒菌が増殖しやすくなり、下痢などの食中毒症状を起こす場合があります。

家庭でできる食中毒予防の6つのポイント「くろまと72号」より(提供:コープこうべ商品検査センター)

 せっかく購入した食品ですから、ぜひ“おいしく、安全に”使ってください!

※1 詳しい手順は、商品検査センターのホームページでも確認できる。

写真手前:生活協同組合コープこうべ商品検査センターの橋本昌子さん、、奥:番組パーソナリティの三上公也さん