痛みのある側の足の、土踏まずと足首の二か所に巻く

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50代から増え始め、60〜70代に多く、高齢者の10人に1人は腰部脊柱管狭窄症だというから深刻だ。長年の痛みやしびれに悩んでいる人も多いはず。それが100均で入手できるゴムバンドで改善するそうーー!

最近、「腰が痛くてイスから立ち上がるのに時間がかかる」「腰の周りが重く感じる」「足がしびれてむくみもあり、長時間歩けない」などの症状に悩む人が急増しているという。腰痛や足のしびれなどは現代病ともいわれるが……。

「これらは脊柱管狭窄症の代表的な症状です。脊髄中枢神経の通り道を脊柱管といい、その脊柱管が狭くなることで起こります」

こう話すのは埼玉県富士見市にある花谷接骨院の花谷貴之院長だ。

「脊柱管狭窄症は、中高年を中心に私の治療院でも増加しています。そして、脊柱管狭窄症に悩む方のほとんどが体の軸が大きくゆがんでいるのがわかるのです。この『体のゆがみ』こそ、脊柱管狭窄症の大きな原因の1つだと考えています」(花谷院長・以下同)

たとえばあなたは、イスに座るときに足を組んだり、片方の手や肩だけで荷物やバッグを持つことはないだろうか。これらを日常で繰り返すとやがて体軸は崩れてしまう。

すると、脊柱管を構成する組織に悪影響が出て、脊柱管の内部を通る神経を圧迫し、痛みやしびれにつながるのだ。

「このクセを矯正し、体のゆがみを整えなければなりません。しかし、長年のクセを直すのはなかなか難しい。そこで特に意識しなくても自然に体軸を整えられる方法として考案したのが、『ゴムバンド整体』です」

このゴムバンド整体、方法はとてもカンタン。100均ショップなどで市販されているゴムバンド(幅は2.5〜3センチのもの)を用意するだけ。それをハサミで約17センチの長さに切り、両端を糸で縫い付ける。これを2つ作り、痛みやしびれを感じるほうの足の土踏まずと足首にそれぞれ巻く。

腰全体が痛い、両足にしびれや痛みがあるなら4つ作って両足に巻くのがよい。

「巻いたときに痛く感じない程度の適度な締め付けがある状態が最適です。きつく感じたり、逆に緩く感じるなら長さの調整を行ってください。なお、縫い付けたところが地面に当たらないように注意しましょう」

■施術したその日の帰り道から効果を実感

花谷院長はゴムバンド整体のメカニズムを次のように話す。

「足の土踏まずにゴムバンドを巻くと、足の骨が締められて土踏まずが形成されます。それにより、足裏に正しいアーチが生まれ、足裏全体に体重がかかるようになるわけです。加えて、足首にゴムバンドを巻けば、加齢などでぐらつきやすくなった足首が固定されて体が左右にぶれなくなります。こうして体の土台が安定し、骨が正しい位置になれば、腰や足の痛みもよくなり、ひざ、骨盤、背骨もまっすぐになって全身のゆがみも矯正されます」

実際にこのゴムバンド整体を試したケースを紹介しよう。

慢性化した腰痛を改善したいと来院した33歳の主婦・島崎真理さん。花谷院長の指導でゴムバンドをつけ、帰宅の途についたがその帰り道からすぐ効果を実感。足が軽くなり、疲れも感じなかった。その後、毎日ゴムバンドを巻くようになってからは腰痛もしだいにラクに。1カ月後には痛みもしびれもなくなったと話す。

また、70代後半の高橋忍さんは、来院したときは腰の痛みが強く、歩くのもつらい状態だった。そこで花谷院長がゴムバンド整体を勧めると、約半年で痛みが格段に軽減。歩くスピードも速くなったという。

「脊柱管狭窄症には、足にしびれが生じて長時間歩けなくなる間欠性跛行という特有の症状がありますが、それもゴムバンド整体によって改善が期待できます」

ゴムバンドを装着するのは、ウォーキングなどの運動時や家事の最中など、基本的に体を動かすとき。安静時に巻いてもかまわないが、就寝時には必ず外すこと。

なお、家事の合間に、ゴムバンドを巻いたままで足と足の間を10センチ開けて、体の軸を足と足の真ん中に置き、その場で腰の右回し・左回しを10回ずつ行う運動をするとなお効果があるそうだ。

100均で簡単に入手できるゴムバンドを巻くだけで、長年の悩みから解放される。試してみては。