ミチェル・バチェレ国連人権高等弁務官。スイス・ジュネーブで(2022年2月28日撮影)。(c)Fabrice COFFRINI / AFP

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【AFP=時事】米国務省のネッド・プライス(Ned Price)報道官は20日、国連(UN)のミチェル・バチェレ(Michelle Bachelet)人権高等弁務官が訪中し、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)を視察すると発表したことについて、「深く懸念している」と表明した。

 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、数年前から中国に対してウイグル自治区への「有意義かつ自由な」アクセスを認めるよう要求してきたが、中国政府の招待で23日から6日間の訪中がようやく実現したと発表した。国連人権高等弁務官の訪中は、2005年のルイーズ・アルブール(Louise Arbour)氏以来。

 プライス氏は記者会見で「中国が新疆ウイグル自治区の人権状況について、完全かつ操作されない検証を行うのに必要なアクセスを認めるとは思わない」と指摘した。

 また、OHCHRは新疆ウイグル自治区の人権状況に関する報告書を直ちに発表するとたびたび請け合いながらいまだに発表していないとして、訪中前に発表するよう要請した。欧米諸国は、中国政府がウイグル人やトルコ語系少数民族の「ジェノサイド(集団殺害)」を行っていると非難している。

 プライス氏はさらに「(バチェレ氏が)新疆ウイグル自治区での残虐行為や中国国内での人権侵害や虐待を示す明白な証拠を前に沈黙し続けていることを深く懸念している」とし、人権問題について同氏は率先して声を上げるべきだと述べた。

【翻訳編集】AFPBB News

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