山下良美審判員【写真:Getty Images】

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ピエルルイジ・コッリーナFIFA審判委員長は「品質第一」を強調

 今年11月に開幕するカタール・ワールドカップ(W杯)の審判員が5月19日に国際サッカー連盟(FIFA)から発表され、日本からは山下良美審判員が史上初の女性レフェリー3人のうち1人として名を連ねた。

 今回の発表では、主審36名、副審69名、ビデオ・マッチオフィシャル24名が発表。山下審判員が主審のカテゴリーで日本から唯一の選出となった。元審判で2002年の日韓W杯決勝戦を担当したピエルルイジ・コッリーナFIFA審判委員長は「これまでと同様、私たちが用いた基準は『品質第一』であり、選ばれたマッチオフィシャルは世界を代表する最高レベルのレフェリングをしている」とコメントを寄せている。

 また、今大会では史上初めて男子のW杯に女性審判員がアポイントされ、主審3名、副審3名が指名されている。現役時代にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝の主審も担当したFIFA審判部長のマッシモ・ブサッカ氏は、長年の取り組みの成果であることを強調した。

「W杯史上初めて女性のマッチオフィシャルを招集できたことを大変嬉しく思っている。これは、数年前にFIFAの男子年代別と大人の大会に女性審判員を配置することから始まった長いプロセスの締めくくりになる。私たちにとって重要なのはクオリティーであり、性別ではないことをハッキリとさせている。将来的には、男子の重要な大会にエリートの女子マッチオフィシャルが選ばれることが、性別に関係ないことだと認識されるようになればと願っている」

 また、2018年のロシアW杯に引き続きビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が導入されることも合わせて明らかにされた。

 山下審判員は国内ではJ3を担当し、先日にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のゲームも担当している。また、同様に主審として選出されたフランスのステファニー・フラッパール審判員はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも主審を担当するなど、大陸レベルのクラブ大会でもすでに女性審判員が指名されている。

 FIFAは今後、研修プログラムの実施も経て審判員チームも大会に備えていくとしている。チームとしては日本代表の出場が決まっているが、審判の日本代表として山下審判員がピッチに立つ機会を得られるのかも注目される。(FOOTBALL ZONE編集部)