FODとして、飛行機にぶつかってしまう生き物のなかには、少しびっくりするようなものもあります。
関西空港で1995年7月、着陸機がバードストライクにあったと認識し調査したところ、エンジンに吸い込まれたのは鳥ではなく「大量のバッタ」だったことがありました。このとき、滑走路周辺で推定100万匹が生息しているのが見つかったそうで、天敵のヘビなどが人工島にいなかったために繁殖したようです。
もしかすると、動物や虫にとって、空港は暮らしやすいのかもしれません。
カメに話を戻すと、成田空港を運営するNAA(成田国際空港)は、滑走路周辺にU字溝を設けて侵入を防ぎ、前出の通り100個以上の罠も仕掛けるということです。ただ、カメの方も、決して飛行機を止めようと思って生活しているわけではないことを付け加えておきます。
※誤字を修正しました(5月17日17時25分)。