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ウェブブラウザ、何使ってますか?

まぁ、半数以上の人は赤青緑黄色がグルっとなったアレだと思いますけれど。シンプルで、スピーディで、Google(グーグル)サービスとの連携が(当たり前だけど)強固で、拡張子もたくさんあるChromeが、世界のブラウザシェアトップですからね。ですが、他にもウェブブラウザはいろいろあります。便利さよりもプライバシーを重視する人の中には「Chromeはなぁ…」と思っている人もいるはず。バッテリーやメモリを喰うからとChromeを避けている人もいるでしょう。では、ブラウザ王者のChrome以外を使おうと思ったらオススメは何があるの? そんなニーズにマッチした6種類のブラウザをピックアップしてみました。

Mozilla Firefox

Image: Firefox

ベタだけど、やっぱり最初に挙がるのはFirefox。速い、安全、使いやすい。プリインストールされたブラウザやChromeを避ける人が最初に選ぶのはやっぱりこれ。Chromiumベースではないので、グーグル嫌いの人にはもってこい。

Firefoxの運営元である非営利団体のMozillaは、ユーザーのプライバシーを重視することでも知られていますが、その安心感はダウンロードする瞬間から感じます。なんせダウンロードページのトップの文言が、「大切なものを守るブラウザーを。怪しいプライバシーポリシーや広告業者用のバックドアはありません。あなたの個人情報を売却しない高速ブラウザです」なのでね。

プライベートブラウジングモードでは、Cookie、履歴、パスワードなど、オンラインでの情報を自動で消去してくれるので、ウィンドウを閉じてしまえば何も残りません。広告ブロックはもちろん、隠しトラッカーもブロック。Firefox承認済み広告ブロッカーのアドオンリストも公式で公開されているので、ユーザーが自分の使い方にあったものを探して利用できます。広告ブロックでブラウザのスピードも上がるので一石二鳥。

プライバシー保護はもちろん、パフォーマンスも良し。全体的にスピーディでカスタマイズ可能なUIも使い勝手良し。Firefoxアドオンのコンテナー(Multi-Account Containers)を使えば、ビジネス/プライベート/ショッピングなど用途を分けた上で、色分けして別タブで管理可能。用途ごとに履歴消去したり、ログイン&アウトしたり、複数ブラウザ使い分けなくてもいいので楽ちんです。

Microsoft Edge

Image: Microsoft

つい最近、デスクトップ版ブラウザでSafariを抜いてシェア2位に上がってきたEdge。これがいいんです。かつてIEを作っていた会社のプロダクトとは思えないほどいいんです。Edgeは、既存のChromeユーザーにとって最も乗り換えやすいブラウザと言っていいかと。なぜなら、EdgeはグーグルのChromiumをベースに作られているので、Chromeとの共通点が多いから。全体的なデザインも似ていますし、タブ管理はほぼ同じだし、共通の拡張子が多いのもいいですね。パスワードやブックマークを同期できるので、乗り換えが本当に簡単。ということは、逆に言っちゃうと、真っ新なブラウザ体験を求める既存Chromeユーザーには向かないということになるのですが。

Chromeは好きなんだけど他を使いたいという人ならEdgeでOK。メモリ含め端末のリソースをより効率的に使ってくれる上に、セキュリティがChromeよりも高いのが良し。その他、Edgeならではの機能としてサイドバー検索、検索結果を整理整頓しておけるコレクション、ウェブサイトをスタンドアローンアプリとしてインストールところなんかもいいですね。ビルトインのクーポンは好き嫌いが分かれるかな。

Edgeへの乗り換えで最も慣れが必要なのが、検索エンジンがBingなところ。あとは他のブラウザをインストールしようとすると、強めの警戒文が出てくるのも…。

EdgeはWindowsマシンのデフォブラウザですが、macOS、Linux、Android、iOSと幅広いプラットフォームでも使用できます。

Vivaldi

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Vivaldi最大の魅力はタブスタッキング機能。これだけでもVivaldi使いたいって人がいるかもねくらいの良機能。ブラウザで開いているタブを、別のタブの上にドラッグするだけで重ねておくことができます。重ね方は3パターンあって、サブとして重ねる、同じタブの中に隠して重ねる(カーソルを乗せるとタブのプレビューが出る)、同じタブでマージする(カーソル乗せると矢印アイコンで拡大できる)とあるので、お好きなやつで。

ブライバシーも尊重されており、トラッキングなし、プロファイリングなし、ユーザーデータを売っちゃうなんて言語道断。観覧したサイトもダウンロードしたものも、何を検索したのかもブラウザ側が確認できません。さらにビルトインの広告ブロッカーとエンドトゥエンド同期ツールもあり。スタッキング機能とプライバシ重視なことから、オルタネイティブブラウザとして好かれる理由がよくわかります。

Chromiumベースでありながら、Chromeとはまったく違うというのが売りで、パワーユーザー向けのデザイン。Operaを開発したオペラ・ソフトウェアの共同創設者ヨン・スティーブンソン・フォン・テッツナー氏が2014年にリリースしただけのことはあって、古き良きOperaの復活が念頭にあります。スピーディで、カスタマイズの幅が広く、ウェブの基本は網羅。それがVivaldi。

Windows、macOS、Linux、Androidで利用できますが、現段階でiOS版はまだありません。

Brave

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ChromiumベースのBraveもプライバシー重視ユーザーにオススメ。無料のオープンソースブラウザで、アンチトラッキングとアドブロックつき。拡張なしで仮想通貨のウォレットをブラウザで使える仕様になっていることから、仮想通貨ユーザーに人気。一方で、スピードとプライバシー重視でBraveを使っている非仮想通貨ユーザーからは不評(一部仮想通貨関連サイトからアフィリエイト広告に誘導していたことが発覚してなおさら不評)。今後、一層精進してほしいところ。

全体的に機能満載というブラウザではないものの、De-AMPと呼ばれる機能が特徴。これはモバイル端末でのWebページ高速表示を目的としたAMPというグーグルのプロセスをすっ飛ばして、直接Webページを読み込むというもの。つまりユーザーとWebページの間にいる人(グーグルのAMP)を介さない方法。Braveいわく、AMPが悪いというわけではなく、あえてグーグルを介してユーザーのブラウザアクティビティ情報を上げなくてもよくない?という方針でやっているとのこと。グーグル経由じゃなくて自分で全部やりたいってのが正直なところかな。

WIndows、macOS、Linux、Android、iOSで利用可能。

Opera

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Operaは何かに秀でているというわけではないものの、特に悪いところがないというブラウザ。全体的なパフォーマンスは上々。基礎はChromiumで、広告とトラッキングブロックがデフォでついていて、内蔵VPNオプションもあるのが特徴。

Chromiumベースなので、Chromeの拡張子が使えることで乗り換えが楽ちん。乗り換え理由としては、バッテリー持ちがいいことが挙げられます。Operaの省エネ機能なら最大35%バッテリー持ちがアップ。使い勝手はシンプルながら、サイドバーやマウスジェスチャーは重宝します。

Windows、macOS、Android、iOSで利用できます。

Tor

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ブラウザプライバシーの重鎮といえばTor。Torは「The Onion Router」の頭文字をとった名前で、タマネギみたいに何層にもなってユーザーのブラウザデータを守るという意味が込められています。

プライバシー重視ユーザーから支持される理由は、ユーザーのネットトラフィックが中間サーバーを介しており、全工程で暗号化されているということ。このおかげで、広告主側がユーザーをトラッキングするのは非常に困難。IPアドレスも隠されることから、他ブラウザのプライバシーモードを使うよりもずっとひっそりこっそりした、正にステルスブラウザと言えます。

一方で、ステルスがゆえに誰にでもおすすめできるわけでもなく…。ブラウジング工程が複雑なので、その分動きが重いのです。Chromeをはじめ他のブラウザと比べると、Webページの読み込みがとにかく遅い。あとは全体的なインターフェースがいまひとつなのと、カスタマイズできないのがマイナス点かな。

Windows、iOS、Androidで利用可能です。