セコム株式会社の「女性の『安全・安心』に関する意識調査(日本全国の10代以上の女性を対象-2021年11月)によると、5割以上の女性が犯罪被害の不安を感じており、3割は実際に被害を経験しているという。
また、不安を感じたことは1位「痴漢」、2位「ストーカー」、3位「ネットでのトラブル、SNS悪用」だった。
犯罪被害にあう不安を感じた・被害にあったときの対応は「何もできなかった」が約4割で最多となり、
防犯グッズの使用はわずか7.3%に留まった。
■防犯に必要な機能を凝縮Digi Policeは、
警視庁が開発した公式
防犯アプリで、iOS版とAndroid版が用意されている。利用料は無料、2021年3月現在のダウンロード数は約40万。
大きな特徴は、
・犯罪や
防犯の情報
・痴漢撃退機能、
防犯ブザー
・通知機能
この3つだ。
〇犯罪や防犯の情報警視庁は犯罪や
防犯に関する様々な情報をホームページで公開しているが、犯罪や
防犯と関係ない情報も多い。
しかしDigi Policeでは、犯罪や
防犯に関する情報を中心にまとめられているのがポイントだ。
Digi Policeのトップ画面。アプリのトップページでは、
・新生活
防犯情報
・けいしちょうWeb教室
・子供と女性の安全
・詐欺まるわかり
・サイバーセキュリティ
・
警視庁ホームページ
・犯罪発生情報
・公開捜査
・インコの部屋
これらのカテゴリ別にタブが用意されているため、目的の情報に素早くアクセスできる。
〇痴漢撃退機能、防犯ブザー痴漢撃退機能では、画面下の「痴漢撃退」をタップして「痴漢です 助けてください」と画面に表示させることができる。
電車の中で痴漢にあったとき、この画面を周りの人に見せて助けを求められるというものだ。
痴漢撃退機能の画面。タップすると自分の代わりに「やめてください」と発声してくれる。防犯ブザーは、酔っぱらいに絡まれたりしたときなど、痴漢行為以外にも活用できる機能だ。
防犯ブザーの画面をタップすると、けたたましい音が鳴る。〇通知機能家族や知り合いに現在地を知らせる機能だ。
実際に使用するためには、事前に通知したい人をメンバーとして登録しておく必要がある。
「送信するメンバーを設定しましょう」をタップすれば、QRコードで追加できる。■現在地の犯罪情報がマップで確認できるDigi Policeは、最初にマイエリアを設定する。
自宅や学校、職場など3つまでの区市町村を設定できる。
エリアを設定すると、マップをタップするだけで、そのエリアで発生した犯罪情報を表示できる。
また、設定したエリアに応じて、プッシュ通知が送信されるため、犯罪情報を見逃すことがない。
トップ画面では、設定したエリアで発生した犯罪情報を表示できる。トップ以外のタブは、
防犯やサイバーセキュリティ対策などに役立つ情報がある。
必要な情報だけタップして見ればよいので、使い勝手がよい。
さらに動画のコンテンツも用意されている。
たとえば、「詐欺まるわかり」の「特殊詐欺防止CUP!1回戦」は、卓球を通して特殊詐欺の手口を紹介してくれる。
コントのような動画なので、
防犯知識に乏しい人でも楽しく学べる。
「特殊詐欺防止CUP!1回戦」を視聴すれば、およそ1分で特殊詐欺の手口を理解できる。2022年4月15日、電車の中で痴漢行為をした50代の男性が逮捕された。その際、被害女性はこのDigi Policeを活用していたという。
痴漢を撃退したい人や、特殊詐欺が気になる人、住んでいる地域の
防犯情報を知りたい人にとって、Digi Policeは強い味方になってくれるだろう。
・
「女性の『安全・安心』に関する意識調査(PDF)」- セコム ・
防犯アプリ Digi Police - 警視庁ホームページ ・
「Digi Police」をApp Storeで・
DigiPolice - Google Play のアプリITライフハック 関口哲司