ニューストップ > スポーツニュース > 日本代表ニュース カタールW杯 前園真聖 【前園真聖コラム】第396回「ワールドカップの組み合わせには楽しみしかない」 前園氏 W杯の死の組は「楽しみ」 2022年4月4日 7時30分 ZONO'S EYE 「死の組」という表現がありますが、それは日本から見た場合のこと。ドイツやスペインはそう感じていないはずです。「我々が決勝トーナメント行きだ」と信じているでしょう。なぜならドイツ4回、スペイン1回のワールドカップ優勝を誇ります。また現在のFIFAランクを見ると日本は23位、ドイツが12位、スペインは7位です。 日本の過去のワールドカップ・グループリーグで、ここまでハッキリと格上の2チームと対戦したことはありません。そんな強豪たちと真剣勝負できるのですから、これはもう楽しみしかないでしょう。もちろん、今のままぶつかったらこの2チームに勝てることはないと思います。アジアの戦いでは自分たちの良さを出すことが大切でした。ですがワールドカップではまず相手の良さを消し、そこから自分たちの良さを考えることになるはずです。これからワールドカップまでの期間で日本はそんなワールドカップ仕様の戦いを身につけていかなければなりません。練習試合は6月に4試合、9月に2試合が見込まれていますが、この6試合にどんなメンバーを呼び、そこで戦術をどうするか練り込む必要があります。言い換えれば、6試合でドイツとスペインに勝つチームを作ることになります。とても届かない目標に思えますが、もちろん希望はあります。まず強豪国は決勝までの7試合を考えているので、大会の最初にピークを持ってこないだろうということ。グループリーグは100パーセントの力では戦わないでしょう。そこに日本の勝機が生まれます。また、ドイツには数多くの日本人選手がいて、ドイツ代表選手と直接対戦したり情報を数多く仕入れていると思います。あまり馴染のない国との対戦では情報収集が大変ですから、逆にドイツやスペインと日本は戦いやすいのではないでしょうか。ワールドカップの歴史を紐解いてみても多くのチームが番狂わせを起こしてきました。だから日本にだってチャンスはあります。僕はその可能性を楽しみにしています。 前園真聖(まえぞのまさきよ) 1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。 ランキング 総合 国内 政治 海外 経済 IT スポーツ 芸能 女子